《続》恋はスリル、ショック、サスペンス。
前回の続き。
Tinderで知り合った同い年の青年とメッセージをしていた所、「前付き合っていた人と別れた理由は何」という話題になり、まさかのセックスレスだと返事アリ。
まぁストレートに言いますなぁと、それと同時に何だか嫌な予感も。
その話題からだんだんと何やらセクシーな話になだれ込み、
「Hしてから付き合った事ないの?」
「ちゅーって気持ちよくないですか?」
「会ったらちゅーしてしまいそう」
などなど今政治家のおじさんの件で話題沸騰中のセクハラ発言連発。
それを華麗にスルーする私。ていうか全く本気にしていなかった。
この彼も「なんて、冗談ですよ、しませんよ!」
って言うし、実際会うなんて思ってないし。
この時Tinder初心者だった私。Tinderの闇なんぞ知る由もない小娘。
私全くエロい事言っていないのに「エロい」を連発してくるあたりがイラっとした。
会話のどこに私がエッチの時に積極的になりそうだと思うポイントがあったのか問いたい。
飲みの席でもいるけど、何でもかんでもエロに絡ませてくる奴おるよね。あれうっとうしいわぁ〜。
まぁこんな感じの会話しつつ、時は流れてなんやかんや私も職場復帰。
この彼にはもちろん退院したばかりで病み上がりなんぞ言ってない。
世間はクリスマスも過ぎ、年末の慌ただしいムード。
「忘年会でもしませんか?」とお誘いを受けた。もう体調も回復したし、そろそろ酒解禁していいか〜!ビール飲みたい〜!と思い、飲みにいく約束をした。
この時の私、なーーんも考えていない。
仕事終わりに待ち合わせ。アプリでのぼんやりした顔しか知らないので、実際どんな人が来るかとめっっちゃくちゃ不安ではあった。こういうのはきっと相手も同じ気持ちだろうね。ネットで知り合った人と会うなんて初めてだし自分でも驚き。
写真ではイケメン風やけど、すっげーーデブスかもしれないなー。めっちゃゴリゴリの怖い人きたら即逃げよう。と思いながら向かった。
待ち合わせ場所にいた人物は、高身長のおしゃれなメンズノンノ系の青年だった。
アプリで下ネタ言ってた人物とは想像もつかないぞ。もっとキモいの来ると思ってビビっていた私は拍子抜けしたのと、ちょっと安心した。
話してみても礼儀正しいし、超普通。
「Tinderでは下ネタ言ったりしてすみません。反応が可愛くて。ゴリゴリの人が苦手って言ってたから、ついからかってしまって、、」
なんて言われた。人をからかうんじゃないぞーーと思ったけどまぁいいや。
とりあえずビールで乾杯し普通に飲んでた。
何話したか覚えてないけど、だんだんまたエロい方向になだれ込んだ。
この時、「こいつやっぱり確信犯やがな。」と勘付いた。
エロい事いうけど僕全然真面目なんですよ〜ヤリモクなんかじゃないですよ〜。っていうタイプ。めんどくさい。そして、
「お酒飲んだらちゅーしたくなるんです」
「ちゅーしていいですか?」
出たぁ。酔ったらエロいモードになっちゃう僕ってやつ。
何でもかんでも「酔ったから」「お酒飲み過ぎたから」って理由付けるな。
トキオの山口くんの話もそうやけど。
お酒って言ったら許されると思うなよ。私は酒は強い方だし酔わないし、自分の限界をわかってるので人様に迷惑かけた事がない。
逆に飲み会やコンパで酔わせて悪い事しちゃおうと姑息な手を目論む男達を見事にブッ潰してきた。何人置き去りにした事か。(ひどい
まぁ世の男性陣のように仕事の飲みの席で付き合いで大量飲酒しないといけない状況だったり無理に勧められて潰されるってのはほぼ無いので一緒にするなって話ですが。
話逸れましたが、この彼も「お酒を飲んだらエロいスイッチが入っちゃう」と。
酔ったからじゃ無いだろ。常日頃そうなんだろ??
隠すなムッツリ。こっちの反応みて楽しんでんじゃねーぞー。
しかも「ちゅーしていいですか?」ってスッゲーーしつこく聞いてきて、最初の方はまぁ本気にもしていないし、笑いながら軽く右から左に受け流していたんですけどいよいよしつけーなぁ、ていうかちゅーしていいかどうか聞いてこっちの反応いちいちみてるのがすっげーウザイそういうのって聞かずにガッと来るもんやろがい!とイラつきが頂点にきたので、
「嫌ですね。」
「お酒の勢いでとか一番嫌いなんで。酔ったからそういう雰囲気になってとか言い訳がましいのシケますわ。」
とスパーーンと言い放った。
「はい。そうですよね。もう言わないです。」
と意外にもしょんぼりされた。
あっ、ちょっとかわいそうな事言っちゃったかなーと思った。
で、帰り道、「来年新年会しましょう」と言われた。
年末年始は地元の九州で過ごすのでお土産買ってきますから。と。
私もこの時別に悪い気はしていなかった。
帰りは改札まで送ります。と夜道を並んで歩いた。
駅まで結構道のりが長く感じた。もしかしたら遠回りされてたかもね。
そんな事考えながらボサーーっと歩いていると、横を歩く彼が一言。
「ちゅーしていいですか?」
ちょwwwww 心の中で大量の草生えた。
粘るよね〜〜!言うよね〜〜!!笑
いや、君今日なんぼほどちゅーしたいちゅーしていいですか聞くねんwww
私さっき「酔った勢いでお酒の入った状態で流れでみたいなのは嫌」って、はっきり嫌だって言ったじゃん!?!そして「もう言わないです」って君言いましたやん?!おいコラどないやねん?!?
と心で叫びながら、「はははー嫌ですーー」なんてクッソ苦笑いで流した。
今考えたら、嫌ですーって結構キツイ言い方だよな。笑
でも本当に全身全霊に誓って彼の冗談だと思ったし、私は全くヤル気はなかった。
こういう出会い方なんだからこういう展開くらい予想しとけよババアのくせに警戒心無さすぎって総ツッコミ来ると思いますけど、そこまで尻軽では無い、、ちゅーは好きな人とだけしたいんや!!
「嫌ですー」とまたしても突き放された彼は諦めたかに思えた。
また並んで歩いていると、今度は頭を撫でられた。
ここで「えぇっっっ!?!?」っと声出してマジでびっくりした私。
やめて本当そういうのいきなり!!!こんな強気そうな感じで物申したりしてるけど耐性ないんだよこういうのーーーーーー
ともう頭がプチパニック状態。
てか駅とおっっっ!!!!笑
遠くない!?!まだかよ駅はーーー!?何でこんな距離長いの!?早く着いてーー!
そしてまた歩き出した。気持ち早歩きで。気持ちはスッゲーー競歩で。
と、半歩先を歩いていた彼が立ち止まった。
私は下向いて歩いていて、ぶつかりそうになり「ん?」と立ち止まった。
視界が暗くなった。
おいおいおいおいおい、、、、、
ここは都会のド真ん中、路上ですよ〜!お兄さぁーーーん!!!